今日の言葉
「みづからをしらん事をもとむるは、いけるもののさだむる心なり」
道元「正法眼蔵」 自分のことがわかっている、という状態を求める心は、命を持つものなら必ず起こるものである。 お気に入りブログ
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人は朝に夢見るか、
でなければ夜に夢見るかしなければ 生きていけない だのにこの一週間、そんな暇なく 朝も夜も 働き続けてみた。 非常な苦労の先には何かあるのだろう と淡い期待を抱いて。 結論から言うと、その先、……が、あった。 「 」と言い換えてもいい。 「空」「虚」などの言葉ほどの詩情もない。 残ったのは私の芯だ。 作りたい。 何かを生み出したいという根本的な感情ばかりだ。 実存が欲しい。 私の生み出す妄想に形を与えた実存が欲しい。 私のTRPGに戦いがあるとすれば、 実存を獲得するために戦っているのだ。 私の作り出すNPCのすべてはそうだ。 その中で、アルフレッド枢機卿などものの数ではない。 (道化を宿命づけられた彼は、道化というキャラクターで悲劇の主人公たりうるが、 狂言回しの他に役を与えられない以上、実存など得られようはずもない。 台本を書く作家には、作品中の実存など得られようはずもないのと同じである。 故にアルフレッド枢機卿は私だ) 私の中で生まれて、死んだキャラクター達の中に、 実存を得て死んだ者がいるとすれば、 ミッドガルドタペストリーのヨハン兄であろうか……。 彼はあの時代に生きていた。 彼はあの時代に死んだ。 後に語り継がれることもなく、歴史の影に隠れて 一人の悲劇を演じて死んだ。 彼を知る素晴らしき私の友人、プレイヤー達は彼の記憶を持っている。 あなたたちのなかに、ヨハン兄が生きて、死んだ記憶があるとすれば、 すばらしい。 ただただ妙なり、と言う他ない。 先ほど「語り継がれることもなく」と書いてしまったが、 手記があったことを思い出した。 かの大事なプレイヤーのうち一人が演じた、ヨハンの叔母であるルーツィエの残した手記。 それが塗り込まれた壁の中から発見されて、 誰かに手写されて、 偶然か故意にか異本が生まれ、 抹殺され、隠匿され、崇拝され、 そして受け継がれていくのだろう。 また、ヨハンが生まれてくる。自然発生する。 歴史が自然発生する。
by gavriel
| 2008-09-21 12:00
| 日々のつれづれ
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